ヴァデーロは、ハンターヴァレーにおいては古い歴史があり、ハンターになくてはならない品種であり、今までさまざまな素晴らしいワインが造られ、愛されてきた。ハンターではセミヨン種、シャルドネ種の陰にはなっているものの、まさにアイコンと呼べる重要な品種である。年末から、朝晩涼しくよい天気が続いていて、良い収穫年を見込んでいた。一月中旬辺りから、雨が来るらしいという予報が出てきたが、全て雨の前に収穫出来た。 収穫は1月16日
Winemaking
大変熟し、アロマティックな葡萄。軽く搾汁し、低温で折り下げ滓引きをしてきれいな果汁をニュートラルな純粋乾燥酵母にて、低温発酵させた。醗酵最盛期の温度が10℃~14℃。醗酵終了前で20℃。醗酵中の香りは濃厚で、醗酵終了後も香りが続いている。醗酵終了後、軽く滓引きしてベントナイト処理でたんぱく質を除去、続いて低温処理。最終調整の清澄には、スキムミルクを使った。
Tasting note
はつらつとした青みがかった黄色。香りは甘いジャックフルーツ、フルーツサラダのよう。わずかに青さも感じる。適度な重みとさわやかな甘みが、香りと一緒に滑らかに余韻へと続くワイン。テクスチャーを備え、フィニッシュは辛口で飲み飽きないワイン。単独でも、さまざまな料理にも合うワイン。よく冷やしてお楽しみください。
By Atsuko Radcliffe
アツコ・ラドクリフ(旧姓小林敦子・日本人の女性醸造家・ワイナリーの名前は敦子さんの旧姓、小林にちなんだ「SMALL FOREST」との事です。)